音樂活動 20 筆
今月は日本のポップスへ集中 ピチカート・ファイヴやCornelius、高橋幸宏、中村一義、佐野元春など、日本のポップス史に連なる名前が並び、いずれも高い評価がついています。同じ書き手や関係の深いアーティストが複数回登場する形で、聴き方に一定の軸があることがうかがえます。ザ・スタイル・カウンシルも並び、同時代の海外の音との接点も感じられます。 一方でPictured ResortやQuiet Light、Shuntaro Okino、Genfukei、Tomo-Nakaguchiといった現在進行形の作品も同時に並んでおり、過去の作品だけに偏っているわけではありません。評価点はやや控えめながら、新しい作り手への関心も続いています。 過去と現在、二つの軸が同じ月の中で並んでいます。
現在は自身のアーティスト活動、その他にはラジオ等でのDJやイベントMCなどで活動中のちわきまゆみ。彼女のソロデビュー40周年のタイミングを記念してリリースされたリミックスアルバム。 高野寛や吉田仁、片寄明人、BUCK-TICKの今井寿や星野英彦。その他、日頃から親交の深いアーティストや過去のアルバムに参加していたミュージシャンが中心となって、彼女の代表曲をアップデート。 リミックスアルバムには、通して聴いたときにやや助長な印象を覚える作品も多かったりするけれど、このアルバムはどの曲を聴いていても間延びすることなく、彼女のJグラムポップ&ニューウェイヴな音楽性を今、新鮮に聴かせてくれて聴きごたえ十分。今、自分がDJをしていたら「Aurora Girl」「Anjel Blue」「Ci NEMA CHiNEBULA」あたりをきっと回すだろうなあ。
一聴した印象だと、個人的にヘビーローテーションした2022年リリース『Harry's House』越えには至っていない気はする。ただ、聴き込んでいく毎に愛着が増していくスルメ盤的要素が強いアルバムな気もしているので、まずは5回、10回とリピートしてみよう。
心待ちにしていたb-flowerの配信シングル。京都に実在する場所を舞台にした曲。静かなイントロからじわじわとロック的に厚みを帯びていくサウンドに、耳と心が満たされていく。聴いていて情景が浮かび上がってくるような、八野氏が綴る繊細さと切れを感じさせる歌詞が良き。好き。