アンビエントとロックの分岐点となったアルバム。電子音楽とアンビエント寄りだった自分にとっては、半端もんのこれが最初は何がいいのか全然分からなかった。でも、色んな音楽を経由してから戻ったら一気にガツンと来た。 BoCを始めとする電子音楽の前にこれがあったこと、DAWや空間的なアプローチをその構造を可視化すら出来なかった70年代にロック形態でやってのけてしまってることに一番衝撃。それでいて子どもに戻ったような情緒もあってほんと不思議なアルバム。
オウテカの中でも特に好きなEP この頃かなり脂がのってる 彼らのルーツであるヒップホップに回帰しつつ、「Tri Repetae」よりポップなんだけど、「Amber」よりソリッドなビートで踊らせるの一歩手前に踏みとどまってるツボをついた気持ち良さという絶妙なバランスで、らせん構造のように何重にも捻らせるフックがほんとに凄い。中毒性かなりある。「Drane」はオウテカだからこそできるドローンよなぁ
三途の川をずっと行ったり来たりしてるような気持ち。 そんな三途の川を批評しようと思ってもそれ自体がナンセンスになってしまう。BoCの1stと同じく人によって感想がかなり変わると思う 最近知ったんだけど、ゲームミュージックへの影響もあるみたいで、今聴くとそんな所も感じてくるから不思議。アンビエントと縁がないと思ってる若い人がこれ聴いてどんな感想を持つのか少し気になる。
「isolated」という単語が一番ぴったりなアルバム。 ミニマルに1つの建造物が自然と出来上がり、ほどける様を眺めている時の快感。使ってる手法そのものはシンプルでありふれたもの(そもそもそのオリジネーター)だけど、それを明快かつ革命的に提示したのと、安い機材でここまでの音響を作り上げたという所がやはり凄くて、ここまでピュアに 輝いてるのは後にも先にもこれしかない。最初の日本盤のライナーでは「第3の宇宙」とかって表現されてた覚えがあるけど、まさにこれだけで小宇宙、銀河系を作り上げてしまった化け物。
ここに戻る度に「完璧なアルバムとは何なのか」を考えさせられる。 そんなアルバムって結構あるけど、ここまで魔法のような流麗さを伴ったものは、自分の中ではスピッツの「ハチミツ」とこれ以外にない気がする。 曲単位の完成度がキレキレで有名すぎるから、兆候はあるけど、マイケルのパーソナルなメッセージ性がまだ控えめという点と、完璧すぎてあえて弱い曲も含んでほしかったという所で、彼の他のアルバムより落ちてしまうけど、作品単位における音楽全体の水準を高めてしまった理想のアルバムという試金石として王座に君臨し続けることには変わりない。
何度戻っても素晴らしいと感嘆してしまう。 ギターと声だけの天然水のようなSSW。 純粋な曲の良さも然る事乍ら、変奏チューニングと独特の揺らぎのある歌声がレコードのようなアナログ的味わいがあり、深緑に包まれた耳は幸せで満たされてしまう