アートワークよろしく、ゴシックがコンセプトだと思うのですが、BUCK-TICKの良い意味での歌謡的な素養はこの路線ではハマりますね。
国産インダストリアル・ロックとして高水準ながら、やや停滞も感じた前作とは打って変わって、インダストリアルを軸にしたサウンドの幅が広がった感のある意欲作。 要所でチルっぽさやフォークトロニカぽさもあって(多分)◎。
ノイジーなインダストリアル・ロック色がより強くなった感があり。日本のこの手のジャンルの中でも高水準の類では、などと思いつつも個人的な嗜好ではありますが「Six/Nine」~「Sexy Stream Liner」の3作に軍配がという感想。
これまでになく、よりビートがマッシヴに、サウンドはよりノイジー&インダストリアル色が強まった感があり(少しトゥーマッチな感じも)。 それにしても、この辺の曲のネーミング・センスはキレキレである。
同時代のインダストリアル、或いはビッグ・ビートなど海外の一部クラブ・カルチャーへの目配せも感じる佳作。 Aphex Twin〜ドラムンベース的な高速ブレイクビーツ「ヒロイン」、トリップホップな沈美&内省的ロック「螺旋 虫」など。
インダストリアル・ハード路線を推し進めた感があり。 BUCK-TICK流トリップホップ解釈(?)な「SANE」、ユーフォリックなインダストリアル・ロック「COSMOS」がベストトラック。
よりへヴィ&ラウドに、スタジアム級のスケールへと変貌を遂げた感があり。 インタールード的なエレクトロ〜インダストリアルなトラックも◎。 トライバル・エレクトロな「楽園(祈り希い)」がベスト・トラック。
♥ 1
ポジティヴな意味で歌謡的なテイストがバンドに昇華されている瞬間があり。 ダークなムード歌謡「誘惑」、エレクトリック・スウィンギン「神風」あたりがストレートなロック・ナンバーよりも個人的には魅力的かなと。
今までのリリース楽曲のリ・アレンジ集だと思うのですが、がっつり変わっていて笑ってしまった。 アヴァン・ポストパンク・ミーツ・レゲエな「DO THE "I LOVE YOU"」とインダストリアル・エレクトロな「MAD」が私的ベスト・トラック。
前作にまで少なからず感じていたビートの脆弱さをインダストリアル・ビートで補うことにより、より強度のあるロック・サウンドへと進化した秀作では。 ビートの強化と呼応するようなハード・ドライヴィンなギター・サウンドも◎。
♥ 1
サウンドは着実にビルドアップしつつ、良くも悪くもキャッチーなビート・ロック要素も増した印象のメジャー1st。 アルバムの中ではへヴィなゴシック・ニューウェイヴ「Hyper Love」が私的ハイライト(若干浮いているような気も)。
デビュー以降で最もJ-Rock〜歌謡的な印象が強いなと感じるなど。 バンドのアンサンブル/グルーヴや楽曲の構成などなど、ピクシーズに聴こえなくもない「MISTY BLUE」が私的ベスト・トラック。
キュアーからの影響というのは何となく理解しつつ、ソングライティングのテイストは日本(歌謡)的な印象。 参照しているのはThe Top〜Kiss Me,Kiss Me,Kiss Me期ころのキュアーでしょうか。
ポジパン〜英国New Wave〜The Smithsを経由した趣のサウンド(パッと浮かんだのはJosef K辺り)。後々のプロダクションのビルドアップぶりを考えるとデビュー・アルバムが故に粗削りですが、好印象。
Seu Jorgeの2026年のアルバム。Beckをゲストに迎えてのNick Drake「Riverman」のカバーがアルバムの並びの中では異色ながら(浮いているとも思う)素晴らしい。ミゲル・アトウッド=ファーガソンによるストリングス・アレンジは参考にしたというクラウス・オガーマンの洗練された流麗なスタイルを本作においてはしっかり受け継いでいる。
2010年のブラジリアン・サイケデリック・ファンクの名盤。マイケル「Rock with you」の緩い雰囲気のメロウ・サイケデリックなカバーは坂本慎太郎やOgre You Assholeが好きな人もハマると思います。
日本のジャズ・ロック傑作『ヘッド・ロック』でおなじみ、稲垣次郎のイージーリスニング・サイドの良作。「Here, There And Everywhere」「Eleanor Rigby」のビートルズ・カバーも良い感じ。
Slim Levyによる『Pet Sounds』とDubのミックス。宅録ならでは(?)なチープさもあり面白い。
『Pick A Dub』の1年後にリリースされたKeith Hudsonの'75年作。浮遊感漂うシンセサイザーが印象的なルーツ・ロック・レゲエといった趣。間違いなく2026年のベスト・リイシューの1つ。
美空ひばりの名曲をビッグバンドでカバーした1969年のアルバム。小野満はジョージ川口のビッグ・フォアとしてもお馴染みのベーシストですが、このバンドとともに15年以上にわたって紅白の白組の演奏/指揮を勤めた人でもあります。
小曽根真の父親でもあり、11PMで日本にハモンドオルガンを広めた小曽根実のトリオによる数少ない録音。タイトルにもあるようにハモンドオルガンの魅力を伝えるカバー集で、いつかのセキトオシゲオのエレクトーン並みにそのうち海外で発見されそう。
短歌のリズムや歌詞をジャズのフォーマットに落とし込んだというコンセプトからして面白過ぎるアルバム。
♥ 1
ジャズやクラシックの素養がしっかりありつつ、ジェイコブ・コリアーや長谷川白紙に影響を受けたというのも納得のジャズ・スタンダードとアヴァンギャルドの絶妙な融合。
William Orbitといえば何はなくとも'90年代後半のMadonnaやBlurでの仕事だろうが、このアルバムに収録されているAll Saintsの数曲も捨てがたい。まずは「Black Coffee」の1曲からでも聴いていただきたい。
Nellee HooperとAll SaintsによるRed Hot Chili Peppers「Under the Bridge」1曲だけでも聴く価値あり。
古典的なマカロニ・ウエスタンをベースにしたコンセプト・アルバム。ヒップホップ的なフロウは残しつつ(Gunaも1曲参加してるし)、よりソングライティング重視という印象。インタールードがピンク・フロイドぽいという海外の評があって笑ってしまった。多分『狂気』のことだと思うけど、そうかも。
LAを拠点に活動しているSSWの新作。メキシコ製のナイロン弦のアコギによるインストゥルメンタル作品なのですが、スパニッシュ、ラテンのテイストに西海岸のレイドバック感が加わり夏に聴くのに丁度良いアルバム。
ポップ・カントリー路線からよりルーツへの回帰といった趣の新作。QOTSAジョシュ参加でストーナー要素が加わったカントリー・ブルース、The War And Treatyとのカントリー・ゴスペルなどゲストの配置も◎
正しく(正しく?)ポップカルチャーの人間なのでThe Faith Tourのドキュメンタリーに向けてFaithを聴いています。日本公開はあるのでしょうか。
先行配信された「Sweet Love」がとにかく好きなのですが、アルバム全体を聴いて思い出したのが2010年の'60sポップス影響下のインディー・ポップの傑作:Magic Kids『Memphis』。Stephen Sanchezのほうがもう少しレトロポップ寄りとは思いますが。
昨年末にリリースされたPeso Plumaの新作は『Jesus Is King』からたいぶ影響を受けたらしい、という話を小耳に挟み、『Bully』そっちのけで久しぶりに聴き込んでいる。
ここには初期のアヴァンギャルド・フォーク的な傍若無人さも、'80年代のニューエイジ的な煌めきもないが、ピアノを中心とするシンプルな録音とより直接的なリリックからは年老いたが故の困難と、パートナーとの人生の総括と未来へのメッセージがある。というようなことをnoteに書きました。 https://note.com/tt51970410/n/n5f3ffb9920d5
「僕らの街で」はソングライティングやコーラスワーク諸々があまりにも小田和正過ぎるが、'00年代屈指の名曲だと思います。
昨年末あたりからすっかりM!LKに夢中なわけですが、そんな中でダメ押しのごとく決定的な1曲である。ハロプロを思い出すという周りの感想に頷きつつ、個人的に思い出すのは'00年代末から'10年代頭のSKE48が時折見せた無軌道な爆発力だったりします。それはさておき、「譲りあい 慈しみあい 愛が地球を回してる」も「愛は奪い合うものじゃなく みんなで積み重ねるもの」も良過ぎるリリックだし、クライマックスで「キミと永遠にハイテンション!」と感情のピークを持ってきながらほんのり哀愁漂うのも良過ぎる。
「This Is America」の衝撃冷めやらぬ中、サプライズでリリースされた2曲入りのEPですが、特にチルでメロウなR&Bと気候変動とAI時代の到来を予見させるリリックのギャップがインパクトを残す「Feels Like Summer」が出色。 ※noteにレビュー書いてます
アニメのタイアップがどうとか、J-POPはアニメの下請けだとかという話がツイッターを賑わしていますが、その是非はさておき、ペギー(JPEGMAFIA)がこの曲を数年前インスタのストーリーズでシェアしたのは、やはりアニメ主題歌だからというのが大きいのだろう。改めてペギーがT.M.Revlutionの曲をシェアするの面白過ぎるな。
マーティ・シュプリームで「Everybody Wants To Rule The World」が話題になっていますが、Tears For Fearsは近年の楽曲も良い。これはドキュメンタリーと連動してリリースされた2024年のライブ盤なのですが、名曲のライブ・テイクはもちろんのこと、追加で収録された新曲4曲こそが聴きどころかと思います。
Netflix「ラヴ上等」を契機にglobeの1998年の楽曲「Love again」が再評価されているらしい。avex史的に1998年はELTが大ブレイクしたことでトリオ・フォーマットに新たな活路を見出し、浜崎あゆみもデビュー→暮れから年明けにかけてブレイク。その中でTK周りはglobeの4週連続シングルや鈴木あみはあれども全盛期から少しばかり陰りが見え始めた年だったはず、多分(安室奈美恵の1年間の活動休止も大きい)。そんな1998年におけるTKプロデュースの最高傑作は、結果としてTKによる最後のフジ月9主題歌となったどこかダークなムードを纏ったこのポップ・バラッドだろう。ちなみにイントロにイルカの鳴き声みたいなのが挿入されているのは、ドラマ(原作はあだち充)で田村正和演じる主人公が海洋生物学の教授という設定だから。こんなことばかり覚えている。
タナソーさんがストーリーズでニール・セダカ追悼の流れでフィンガー5の話をしていたので久しぶりに。 日本におけるジャクソン5を(多分)目指していただけあって「I WANT YOU BACK」「THE LOVE YOU SAVE」辺りのカバーは良く出来ている。既存の洋楽に日本語詞を乗せるのも近年だとDA PUMP「U.S.A」とかはありましたが、すっかり失われた文化ですね。
1stからよりダークでヘヴィなファンクにシフト。アートワークが『マゴット・ブレイン』オマージュ(らしい)なのもわかりみが深い。 ハワイアンのサンプリングによる能天気な雰囲気と作品全体のダークさが混ざってかえって不穏さを感じさせる「Green Island」が印象に残る。 今週のピッチフォークのSunday Reviewです。
♥ 2
ドリカムだけに恋愛モチーフではありますが、そんなリリックのモチーフとは別に誰かをエンパワーメントするようなバイブスに溢れたBPM105前後のアップリフティングなポップ・ソング。 レオス・カラックスやモンティ・パイソン、ジェリー・アンダースンがイケてる文化の記号として出てくるのも時代という感じでしょうか。NewJeansも乃木坂4期生もこの曲をカバーするべきだったのではと少し思います。
「APT.」を聴いた時に真っ先に思い浮かんだのがシャンプーだった。今聴くと数年後のポップ・ロック〜ポップ・パンクに先んじていたと思えなくもない。マニックスのファンジンを作ってた友人コンビというのも良いエピソード。
♥ 1