1965-12-03
ロック
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なんとなくDrive My Carを聞いたらそのまま全部聞いてしまった。
ビートルズがアイドルから表現者へと脱皮した作品であり、自分が初めて触れたロックアルバムでもある。最初に触れたビートルズ作品がその人の感性を決める。これは持論だが、少なくとも自分にとって『ラバーソウル』はその後の美意識を確実に規定した一枚だ。 『イン・マイ・ライフ』が象徴するように、青春との別れと人生の哀感が静かに流れている。派手に叫ばない。だが、そのぶん深く沈んでいく。シタールを導入した『ノルウェイの森』には、村上春樹にも通じる青春の気怠さと儚さがある。端正なポップ・ロックの内側に、説明しきれない欲望と微かな棘が潜んでいる。 『ひとりぼっちのあいつ』が歌うのは、どこにも辿り着けない誰かのことだ。彼のことでもあり、あなたのことでもあり、自分のことでもある。 『ラバーソウル』は、今も孤独な魂に寄り添い続けている。
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なんとなくDrive My Carを聞いたらそのまま全部聞いてしまった。
ビートルズがアイドルから表現者へと脱皮した作品であり、自分が初めて触れたロックアルバムでもある。最初に触れたビートルズ作品がその人の感性を決める。これは持論だが、少なくとも自分にとって『ラバーソウル』はその後の美意識を確実に規定した一枚だ。 『イン・マイ・ライフ』が象徴するように、青春との別れと人生の哀感が静かに流れている。派手に叫ばない。だが、そのぶん深く沈んでいく。シタールを導入した『ノルウェイの森』には、村上春樹にも通じる青春の気怠さと儚さがある。端正なポップ・ロックの内側に、説明しきれない欲望と微かな棘が潜んでいる。 『ひとりぼっちのあいつ』が歌うのは、どこにも辿り着けない誰かのことだ。彼のことでもあり、あなたのことでもあり、自分のことでもある。 『ラバーソウル』は、今も孤独な魂に寄り添い続けている。