3月は、fafnirが遊牧的に音楽ジャンルを行き来した月でした。 THIS MUSIC MAY CONTAIN HOPE.、Ö、U、JUNK POPといった新世代の実験的ポップが目立つ一方で、Mezzanine、Felt Mountain、Anastasisといった00年代以前の古典を重ねながら聴いている様子が印象的です。Golden Oneではボーナス・アスの人力テクノに抗えず衝動買いするなど、フィジカルな音響への惹かれ方も強い。評価欄からは、ドリームポップからハウス、グリッチ、トリップホップ、アンビエント、ネオ・ソウルまで、ジャンルの幅が途轍もなく広いことが見てとれます。ジェイムス・ブレイクやハリー・スタイルズといったメインストリーム作を引き受けながらも、Fennesz参加のKinやKMRUといった尖ったアンビエント作を隣に並べる選別眼が光ります。 古い作品への立ち戻りと、いま旬の実験的ポップの追跡を同時に行なう、ある種の懐古と先鋭のバランスが、3月のfafnirを特徴づけていました。
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