マイケルと言えば、長らく「名盤はOff the Wall一択」という言説が蔓延ってたし、自分も鵜呑みにして他のアルバムは碌に聞いてなかった。2000年代に音楽を聴き始めた世代にとって、グルーヴはレイドバックして無ければダサいというのが共通認証で、その点で先の言説は仕方のないものだったかもしれない。 今ThrillerやBadを聴くと、今日性を強く感じる。音色がヒンヤリしてて、ビートが鋭角的だから。 Badの制作背景は全然知らないけど、JanetのControlやPrinceの諸作への対抗心ビシビシな、ビートに対するアイデアの豊富さに幸福を感じる。
「This Is It」がヒットしていた2009年当時に初めて聞いたとき、このアルバムだけは音がダサ過ぎて聞いてられない…と感じたことを覚えておきたい。いま「この時期の音が1番ダサく感じる」という感覚を思い出すことは難しい。リバイバルが一回りしたこともあるだろうし、経験と加齢のせいもあるだろうけど、YouTubeやストリーミング以降に失われた感覚である気もする。 「Thriller」から本作発表までの期間は5年。プロダクションがデジタルで硬質な質感へと様変わりしているにも関わらず、マイケルが声の打楽器度を強めることで、ほとんど完璧に乗りこなしているのがすごい。
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とにかく80年代の録音物が耐え難かった十代の頃、自分はデジタル黎明期の電子音ではなく、AORやフュージョン的な「擬似シルキー」な感じが苦手だったのかも。『スリラー』はどことなく霊妙で独特な抒情性があるけれど、これはそういった解釈につながらないような、即物的な音楽だと感じる。今聴くとLCDや砂原良徳のようなシンセサイザーマニアな作家たち、さらにここにある音像をデコンストラクトしたようなDijonの作品を連想できる。剥き出しでふくよかなシンセの音、だからこそ生まれるバウンシーなビートが心地いい。
マイケルと言えば、長らく「名盤はOff the Wall一択」という言説が蔓延ってたし、自分も鵜呑みにして他のアルバムは碌に聞いてなかった。2000年代に音楽を聴き始めた世代にとって、グルーヴはレイドバックして無ければダサいというのが共通認証で、その点で先の言説は仕方のないものだったかもしれない。 今ThrillerやBadを聴くと、今日性を強く感じる。音色がヒンヤリしてて、ビートが鋭角的だから。 Badの制作背景は全然知らないけど、JanetのControlやPrinceの諸作への対抗心ビシビシな、ビートに対するアイデアの豊富さに幸福を感じる。
5.0 中2の頃。発売時期に購入。初めて買った洋楽アルバムLPレコード
「This Is It」がヒットしていた2009年当時に初めて聞いたとき、このアルバムだけは音がダサ過ぎて聞いてられない…と感じたことを覚えておきたい。いま「この時期の音が1番ダサく感じる」という感覚を思い出すことは難しい。リバイバルが一回りしたこともあるだろうし、経験と加齢のせいもあるだろうけど、YouTubeやストリーミング以降に失われた感覚である気もする。 「Thriller」から本作発表までの期間は5年。プロダクションがデジタルで硬質な質感へと様変わりしているにも関わらず、マイケルが声の打楽器度を強めることで、ほとんど完璧に乗りこなしているのがすごい。