ポストクラシカルなテイストとジャズの雰囲気が融合したサウンドの心地よさが絶妙で、抑揚の効いた演奏とボーカルが時に胸に沁み、時に胸を震わせる。アルバムの隅々まで行き渡る瑞々しさと透明感が素晴らしい。
情報過多やドーパミンのループに囚われやすい現代社会の憂鬱という重めのテーマを彼らしいユーモアを交えながら描いた作品。著名なゲストミュージシャンを多数迎えながらも、アルバム全体はアルバムのテーマと呼応するようにまとまりがあり、ベースプレイも超絶技巧を前面に押し出しすぎない絶妙なバランス。一聴して彼だとわかる独特のメロディラインは相変わらず魅力的。
ポップスの中にジャズの香りがダイレクトに感じられ、初期の藤井風のようなオーセンティックな良さがある傑作。
一つの壮大なミュージカルを観ているような没入感。ジャンル自由自在。ジャズ・ソウル・ファンク・ビッグバンドからオーケストラまでを一筆書きで描く。最高です。