@f91
M44GよりM44-7派です
加藤和彦のヨーロッパ三部作の二作目にあたる今作は、David Bowieのベルリン三部作で知られるハンザスタジオで録音された。 A面にあたる1〜4曲目の流れは完璧。特に3曲目「パリはもう誰も愛さない」のカットインする爆音ギターと可愛らしい加藤和彦の歌唱の対比。こんな曲、聴いたことない。 奥村靫正によるロシア構成主義的なアートワークに、鋤田正義の撮影した写真もあしらわれる。YMOの三人、大村憲司、矢野顕子、巻上公一らが参加。 恐らくYMOにとって、このアルバム制作が「テクノデリック」の影響元になったのは間違いない。 贅を尽くして制作されたこのアルバムが放つ退廃的なムードは、その後の加藤和彦・安井かずみ夫婦が辿る道を暗示しているかのよう。 レコ屋で二千円くらいで買えるのが不思議なくらい名盤。