音樂活動 6 筆
今月は新進女性ソロに目が向く 新作中心のラインナップで、Nia Archives、girlsweetvoiced、flowerovlove、ADÉLAと、活動時期の近い女性ソロアーティストの作品が続けて並びます。プロダクションの質やポップネスのバランスを意識しながら、似た傾向の新作をまとめて聴き比べているような流れが見えます。 一方でFKJのジャンルを折衷した一枚や、IglooghostとBABiiによるユニットᲘᲘのような実験性の強い作品にも関心が向いています。整ったポップ作品と越境的なエレクトロニック作品が、同じ月の中で隣り合っている構成です。 新譜を軸にしながら、作風の幅を確かめるように聴いた1ヶ月でした。
いつまでも若くは居られないし、ポストパンクからゴス/ニューウェイブへの接続は極めて自然。Depeche Modeや80sの4ADのバンド群に近づきつつ、バンドサウンドの手触りも捨てていない、順当進化だと思った。こういう勢いある存在が日本でも着実にファンベースを築いている状況はとても良いと思う。
前作Vanisherとはまた違う感じで才能の底がまだ見えてない。ジャンルの溶解、必ずあるフック、そして全体に蔓延るうっすらとした孤独感と、20年代インディーの理想形。この人ライブも素晴らしいので(@フジロック)、このじっくり単独公演で浴びたい存在!
♥ 1
今年の女性ポップスターのアルバムはどれも内省に向かっている感じがするね
きっちり2年ごとにアルバムを出してきてもう4枚目。オルタナ/スマパン的サウンドながら、若年層や同性のリスナーにも受け入れられるようなある種の軽さも持った存在として(この辺はDirty Hit印)確立してきた感がある。サウンド的に好みドンピシャというわけでもないけど、既に兄貴分のThe 1975の月間リスナー数を抜いていたり、現在のパラモアのようにのちにレジェンド化する可能性を秘めているかも。
♥ 1
流し聴きしてても全く咀嚼できない攻めまくったサウンドで超サムズアップ!Model/ActrizやMandy, Indianaなど、20年代に新鮮に感じるバンド・サウンドたちはどれも刺激的な解体・再構築に満ちている。個人的にはここまでやってもらわないとバンドには興奮できない耳になってしまった。
超初期のころからAlt. R&Bとして実験性がある人だったので、なんで急に評価されてるんだ?と困惑。ArcaやMachinedrumなどを呼び、全体的に硬質でインダストリアルなビート感で好みだがそこまで新しさは感じない。また近年のバイラルヒットとの食い合わせが悪いのと、パフォーマンスとなると定型的なシンガー然としてしまうので、実際のライブではどうなるのだろうとそっちの興味がある。
♥ 1
ジャンル折衷的で複雑でも響きは極めて甘美でセンスあるよなぁと毎度思う。そして「Performers」欄を見ると基本的には全部本人がすべて演奏していて改めて末恐ろしさを知る(作曲もプロデュースも勿論本人)。
Emotional Junglistとはうまい表題で、90sジャングルにインディー感のある歌を載せるというあんまり誰もやっていなかったことをやってる。全部が噛み合っているわけではないけど興味深い。ライブでもギターとkey&ベースを引き連れてライブセットとして以前とは全然違うイメージになっていた。
iglooghostとdaisy*(aka. BABii)夫妻のユニットによる新作。iglooghostらしいアブストラクトヒップホップとIDMトラックで当たり前のように素晴らしい。多作なのに凄い、いまエレクトロニックミュージックの最前線にいる人。
本当にいい塩梅のベッドルームポップ/Alt. R&B。今年はこういった新進気鋭の女性ソロの活躍が目覚ましい。