音樂活動 15 筆
今月は音の輪郭に耳が向きました kurayamisaka、The Radio Dept.、Love Spells、Mineralといった作品が並び、ギターの轟音や繊細な音像そのものに焦点が当たる聴き方が続きました。Ty Segallのギターロックにも高評価がつき、演奏や音色の質感への関心がうかがえます。 一方で、ダイアー・ストレイツの過去のリマスター作に高評価がつきつつ、Turnstileの新作にはフジロックの配信を絡めた言及があり、過去の掘り返しと現在進行の作品が同時に並んでいます。橋本絵莉子、鈴木真海子、サニーデイ・サービス、Nulbarichといった日本のアーティストの作品も挙がり、洋楽と邦楽が偏りなく行き来しています。 一つのジャンルに閉じず、国や時代を横断しながら聴いた1ヶ月だったようです。
音樂活動 21 筆
7月は、ふみが夏の空気感を映す作品たちに心を寄せた月でした。 最初に目を引くのは、Never Young BeachとTempalayへの向き方です。「A GOOD TIME」のレビューで「気分はすっかり夏になってしまった」と書き、Tempalayの「from JAPAN」では梅雨明け後の南国ビーチへと心が移る。暑さの中で、ふみが求める音像が変わっていく過程が伝わってきます。一方、Luby Sparksの★5評価は「今年の夏もluby sparksでキメるぜ」という純粋な高揚感。甘酸っぱく爽やかなサウンドが、この月の中心にあったようです。 後半では、きのこ帝国の「愛のゆくえ」やフジファブリックの「FAB FOX」など、深い思い入れを持つ作品が再び光を帯びています。きのこ帝国では「バンド初期のシューゲイザー的サウンド」にありながら「より深度が深くなっている」との指摘から、音の進化を丁寧に追う耳が見えます。チャットモンチーの「告白」では「cat walkは私の人生の一曲」と、人生に寄り添う1曲を語る。季節の熱さの中で、ふみは自分たちに大切な作品たちを改めて抱き直す月だったのです。
音樂活動 8 筆
6月は、ふみさんを深く引き込む作品との出会いが続いた月でした。 Lemuriaのみずみずしい透き通った世界観に身を置きながら、同じ空気を共有するEccsame the Photon BandやOGRE YOU ASSHOLEへと開いていく。評価が高い作品ばかりが選ばれているのではなく、むしろ「だらだらしたい」「身を投げていたい」といったふみさんの生活リズムや気分の波に寄り添うサウンドへの一貫した指向が見えます。友達がいましたの「良いじゃ〜ん」という発見や、kanekoayanoの「Blue / It's Still Fine」で感じた「集大成」への確信も、単なる高評価にとどまらず、アーティストの本質や成長を追う姿勢を映しています。 ライブ盤をあえて選ぶ家主への信頼感も、ふみさんが音の質感や雰囲気の「ハマり方」をいかに大切にしているかを教えてくれます。その月に深く沈める一枚が見つかることの喜びが、6月を彩っていたようです。
音樂活動 10 筆
5月は、君島大空からWhite Flowersまで、静謐で内省的な音楽を深く掘り下げた一ヶ月でした。 ふみが特に心を寄せたのはTAMTAMの「Ramble In the Rainbow」とラッキーオールドサンの「Mad&Cute」です。前者はダブやレゲエの低い重心に森林の清涼感が不思議に同居する作品で、サイケデリックで幽玄な空間を作り出しています。後者は昨年のハイライト作として改めて向き合ったもので、浮ついた心もトゲトゲした気持ちも夜に連れ出す懐の深さに、ふみは一気に虜になりました。 その他にもTurnoverの「Peripheral Vision」やSnail Mailの「Ricochet」といったインディーロック、エモの傑作たちを味わい、White Flowersのダークでダンサブルな世界観まで、多様な表現の中に共通する「儚さ」や「淡さ」を探り当てています。ふみの中の複数の人格が良いバンドを認める超右腕も含め、この月は自分の感性に問い直す時間が積み重ねられていました。 ふみにとって5月の音楽は、夜の時間をより静かで深い場所へ連れていくものばかりでした。
音樂活動 23 筆
4月は、ふみの音楽的な幅と感受性の豊かさが際立つ月です。 adieuの「元気?」では、柴田聡子の歌詞「元気でもないし、落ち込んでもないし」という絶妙な感情の機微に惹かれ、Panchikoの「D>E>A>T>H>M>E>T>A>L」ではUKシューゲイズとトリップホップが交差する宅録感に「時を超えてタイムトラベルしてきたみたい」と、時間を超えた響きを感じています。一方で、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Stadium Arcadium」のように散漫さを認めつつも「ずるい」仕掛けの数々を愛し、Tom Mischの「Full Circle」は気分が合わなかった率直さまで、その月その時の自分に正直です。 Laura day romanceの「roman candles 憧憬蝋燭」では「このバンド良い曲しかリリースしてないぞ」と感嘆し、Sundae May Clubの「It's Windy」では長崎の同県民として応援する想いを込め、Mitskiのボーカルの存在感に「ふみロックのヘッドライナーは間違いなくmitskiになるだろう」と宣言するなど、好きな音楽への向き合い方は人間らしく、個人的です。22本のレビューを通じて、ふみは音楽を聴くのではなく、対話し、思考し、時に迷いながら楽しむ人として映ります。