52 music activities
6月はアケシンさんにとって、繊細で静謐な音世界を拡張させた月でした。 評価の広がりから見ると、高野寛の「Modern Vintage Future」、藤原ヒロシの「Nothing Much Better To Do」、高橋幸宏の「A Day in the Next Life」、藤井風の「Prema」といった最高評価の作品群が示す方向性は一貫しています。それぞれが異なるアプローチながら、穏やかで洗練された音楽的思考を共有しているのです。同時に、LUCKY TAPES、Whitney、Cornelius、佐野元春といった作品を4.5つで評価する傾向も見られ、アケシンさんが構築力と親密さを両立した音楽に惹かれていることが分かります。 一方、ローン「Megaptera」「Out Of The Blue」のように、映画音楽やアンビエント寄りの作品も多く取り上げられています。Yukisoundscape、Tomo-Nakaguchiといった環境音楽的なアプローチも並行して聴かれており、6月のアケシンさんは、物語性のある電子音楽から、風景的な浮遊感まで、かなり広い幅で音の世界を味わっていたことが伺えます。 52作品という膨大な出会いの中で、静けさと音楽的密度のバランスを求め続けていたようです。
現在は自身のアーティスト活動、その他にはラジオ等でのDJやイベントMCなどで活動中のちわきまゆみ。彼女のソロデビュー40周年のタイミングを記念してリリースされたリミックスアルバム。 高野寛や吉田仁、片寄明人、BUCK-TICKの今井寿や星野英彦。その他、日頃から親交の深いアーティストや過去のアルバムに参加していたミュージシャンが中心となって、彼女の代表曲をアップデート。 リミックスアルバムには、通して聴いたときにやや助長な印象を覚える作品も多かったりするけれど、このアルバムはどの曲を聴いていても間延びすることなく、彼女のJグラムポップ&ニューウェイヴな音楽性を今、新鮮に聴かせてくれて聴きごたえ十分。今、自分がDJをしていたら「Aurora Girl」「Anjel Blue」「Ci NEMA CHiNEBULA」あたりをきっと回すだろうなあ。
一聴した印象だと、個人的にヘビーローテーションした2022年リリース『Harry's House』越えには至っていない気はする。ただ、聴き込んでいく毎に愛着が増していくスルメ盤的要素が強いアルバムな気もしているので、まずは5回、10回とリピートしてみよう。
心待ちにしていたb-flowerの配信シングル。京都に実在する場所を舞台にした曲。静かなイントロからじわじわとロック的に厚みを帯びていくサウンドに、耳と心が満たされていく。聴いていて情景が浮かび上がってくるような、八野氏が綴る繊細さと切れを感じさせる歌詞が良き。好き。