音樂活動 60 筆
今月はルーツ音楽への集中です 橋本絵莉子や小袋成彬 & 5lackといった国内の作品と並んで、江戸の祭り囃子や郡上おどり、阿波おどり、ネーネーズのなーらびといった民謡・祭り系の作品が高評価で並んでいます。同時にJota.pêやLuiza Brina、二作続くオス・ノーヴォス・バイアーノスなどブラジル音楽もまとまって聴かれており、地理的に離れた土着の音楽が同じ月の中で共存している点が目立ちます。 一方でプリンスはTimeless、HITNRUN Phase One、Art Official Ageと三作にわたり、トクマルシューゴやL'Arc-en-Cielも複数作が並ぶなど、特定の作り手を追いかける聴き方も同居しています。Rubber SoulやOut of Our Headsのような定番と、ラジオで出会ったという名誉伝説のような新しい発見が同じリストに収まっているのも印象的です。土着の音への関心と、気になる作り手を掘り下げる姿勢が同時に進んだ一か月と言えそうです。
音樂活動 50 筆
今月は夏のポップネスと懐かしい音の呼び声に包まれていました。 細野晴臣の『トロピカル・ダンディー』とAna Frango Elétricoの『Little Electric Chicken Heart』が竹田さんの7月を象徴しています。前者はユーモアとマジカルさが融合した傑作で、細野のディスコグラフィーの中でも特に愛されている一枚です。後者は音楽の中で次々とイリュージョンを繰り出す天才的なポップネス。映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』のサウンドトラックも夏休みフィーリングに溢れており、懐かしさと新鮮さが交錯しています。 一方で、ポルノグラフィティやMr.Childrenといった昔からの馴染み深い作品も改めて聴き直され、新しい発見が生まれています。さらにブラジル音楽への開眼も印象的で、カルトーラやCrioloなど、ラテンアメリカの豊かな音世界が月を通じて広がり続けていました。ジャズやボサノヴァもバランスよく取り込まれ、竹田さんの7月はジャンルの垣根を越えた音の冒険になっています。 夏の旅の途中で、多くの音楽と再会した月でした。
音樂活動 40 筆
6月は夏の到来とともに、懐かしの傑作から新しい発見まで、幅広いジャンルを掘り返す月でした。 竹田さんが最も熱く語ったのはPhil Spectorのウォール・オブ・サウンドとブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブです。「夏はこれを聴かないと始まらない」というコメントからは、季節に紐づく音楽体験の大切さが伝わります。一方、プリンスの1999を改めて聴き直したのはマイケル・ジャクソンの映画鑑賞がきっかけ。2人の関係に思いを馳せながら、という内省的なリスニングの姿勢が印象的です。 Little Wide Openについて「現代フォークロックの傑作」と評価しながらも、Kevin Morbyを「熱心に追っているわけではない」と正直に述べる竹田さんのスタンスも魅力的です。高橋竹山の津軽三味線では「グルーヴしててヒップ」と、ジャンル横断的な視点で音楽の本質を捉えています。Pet Soundsについては「毎年聴き返してるけど、今年が一番響いた」と、時を重ねるごとに深まる関係を示唆しています。 ビーチ・ボーイズ、プリンス、マイケル・ジャクソンなど往年のスターへの立ち戻りが多く、新旧を往来しながら音楽の本質を問い直す月になったようです。
音樂活動 29 筆
5月は、竹田さんの音楽選びが「時を超えた良さ」と「今この瞬間の新鮮さ」の両立にあります。 ビリー・ホリデイの2作品とはっぴいえんど『風街ろまん』が最高評価を受けた一方で、upsammyやaron!といった現在進行形のアーティストにも同じ熱量を向けています。Strange Meridians について「大地と空と繋がっている私」という表現から伝わるのは、アンビエント的な音楽が竹田さんに与える心身のリセット感です。一方、adieu のEPやJamie xxの『In Colour』への反応は「予想を裏切られた喜び」「今なら受け入れられる音」という、聴き手の成長を感じさせます。 ポール・マッカートニーの最新作へのやや慎重な評価(3.5点)も興味深く、懐かしい巨匠よりも、旧作の名盤と新世代の作品の両方に等しく向き合う姿勢が見て取れます。古い良さを知りながら、新しい可能性も探り続ける5月でした。
音樂活動 62 筆
4月は、竹田さんの音楽体験が一気に広がった月です。 ビリー・ホリデイの「Solitude」から始まり、ジャズ、ソウル、エレクトロニック、ロックと、ジャンルを横断した27のレビューが記録されています。特に目立つのは、古典と現代の往き来です。チャールズ・ミンガスやマイルス・デイヴィスといった巨人たちを改めて聴き直す一方で、Thee Sacred Soulsやボン・イヴェール、藤井風といった現在進行形のアーティストもしっかり追いかけています。 「choke enough」のレビューで「居合の達人みたいな曲構成」と表現したり、「The Black Saint and the Sinner Lady」で「開かれたダンスミュージック」と感じたりと、竹田さんの聴き方は楽曲の構造や空間感を敏感に捉えています。ASIAN KUNG-FU GENERATIONへの向き合い方も印象的で、デビュー当初からのファンでありながら、現在のギターサウンドが「キャリアの中で一番良い」と評価する誠実さが伝わります。コーチェラの配信を控えて、関連アーティストを掘り直す準備期間でもあったようです。 4月の竹田さんは、知識と感情のバランスを取りながら、音楽の奥行きを丁寧に探る月でした。
音樂活動 29 筆
3月は、脳みそを飛ばされる体験から始まりました。 Kara-Lis Coverdaleの『Changes in Air』は、竹田さんのアンビエントに対する認識そのものを変えたようです。「脳みそを別次元に飛ばされた感覚」「アンビエントの概念を根本からひっくり返された感」とは、5つ星評価に値する衝撃です。一方、ジャズとダンス・ミュージックの領域ではEzra Collectiveが活躍。『Dance, No One's Watching』で踊り、『You Can't Steal My Joy』にも高評価を付けています。 Mr.Childrenの『産声』には「バンドサウンドが生き生きしているからメッセージに強度が産まれてる。めちゃくちゃポップミュージック」と、熱を込めた4.5つ星。散歩中のシャッポ、風邪で寝込んでいた時の泉涌、踊る時間、心に余白が生まれるInnis Chonnel & Loris S. Saridなど、状況ごとに音楽を選り抜いている竹田さんの聴き方が見えてきます。ザ・クラッシュやザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスといった古典ロックから、カニエ・ウェストの多面体を穏やかに評価するあたり、受容の幅広さが伝わってきます。 3月は、既知と未知の境界を音楽で行き来する1ヶ月だったのですね。